直径13.7たかさ2.5 1650～1660年代、有田では古九谷様式から柿右衛門様式への移行期にあたるものです。 高台内の「福」銘はまさに古九谷作品の書体。生掛け焼成ではない点、また高台のつくりも、寛文期のそれになっていることから、そう判断されるようです。 また直径13.7cmと、約4.5寸というサイズも珍しいように思います。 たいてい小さくても藍柿右衛門などは五寸（約15cm）までが多いです。 この時代のもので無傷です！ 藍柿右衛門と呼ばれるこの時代の上手の皿、獅子は登場しておりますが、皆大抵厳しい顔をしています。この子はまるで咲き誇る牡丹の匂いを嗅ぐかのように鼻を突き出しお茶目なポーズです。 そこに一目惚れし、この一枚を選びました。 とても気に入りの皿でした。 どうぞよろしくお願いいたします。